狂犬病予防に関して




■ 狂犬病について

 今般、フィリピンからの帰国者で狂犬病の輸入感染症例が確認されました。
 わが国においては、昭和33年以降、動物における狂犬病の発生は認められておらず、また、狂犬病は通常、ヒトーヒト感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。

狂犬病の特徴
 狂犬病は狂犬病ウイルスの感染によって引き起こされる致死的な動物由来感染症であり、以下のような特徴がある。
@有効な治療法はないため、発症すれば100%死亡すること。
A狂犬病患者の大半では潜伏期間が1〜3ヶ月と長いこと。
Bほとんど全ての哺乳動物から罹患すること。
C地域によって感染源動物が異なること。
D発病する前に狂犬病ウイルス感染の有無を知る手段がないこと。
 現在でも狂犬病ウイルスに有効な薬剤はなく、狂犬病発症国では罹患動物に咬まれた場合の対応として、直ちに狂犬病ワクチン接種等を始めて潜伏期間中に免疫を獲得させる狂犬病暴露後発症予防が行われている。

狂犬病の発生がない地域について
 平成18年11月16日現在、厚生労働省が狂犬病の発生していない地域として指定しているのは以下の地域である。
 台湾、オーストラリア、グアム、ニュージーランド、フィジー、ハワイ諸島、アイスランド、アイルランド、英国、スウェーデン、ノルウェー

主な感染減動物
 (1)アジア及びアフリカ    イヌ、ネコ
 (2)西欧諸国及び北米    キツネ、アライグマ、スカンク、コウモリ、ネコ、イヌ
 (3)中南米     イヌ、コウモリ、ネコ

《参考》狂犬病の予防接種
◎大阪府医師会予防接種センター(保健医療センター)
〒543−0011 大阪市天王寺区清水谷19番14号(保健医療センター内)
電話06−6768−1450(保健医療センターの予防接種係)
※狂犬病予防接種は毎週火曜日と第四木曜日  6000円/1回

◎関西空港検疫所
〒549−0011 大阪府泉南郡田尻町泉州空港中1番地(CIQ合同庁舎4〜5階)
電話072−455−1283(検疫課直通・予防接種担当)
※狂犬病予防接種は、毎週火曜日(前日までに予約のこと)6400円/1回
(注:大阪市港区にある「大阪検疫所」は狂犬病の予防接種を行っていない)



渡航者向け感染症情報ホームページ
http://www.forth.go.jp/

国立感染症研究所ホームページ
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_18/k03_18.html



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